フクロウ学園

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中学1年 社会 歴史

1069年 延久の荘園整理令(しょうえんせいりれい)

 1068年 後三条天皇が即位しました。
後三条天皇の母は藤原道長により退位させられた三条天皇の皇女で、889年即位の宇多天皇以来の藤原氏を外戚としない久しぶりの天皇でした。
後三条天皇は関白を藤原教通(ふじわらののりみち)としながらも、みずから政治を行いました。
 1069年 後三条天皇は荘園の整理(荘園整理令)を行いました。
当時、国司が自分の利益を増やすためだけに税を勝手に引き上げたりしたため、土地の持ち主は貴族や寺社に自分の土地の権利を渡していました。
それが荘園になっていきましたが、貴族は特権を活かしてその荘園を免税(めんぜい)(税をなくすこと)にしたりしました。
国司が管理していた土地はもともと公地(国の土地)であるため、貴族や寺社の荘園が増えると税収が少なくなるため、後三条天皇は太政官に記録荘園券契所(きろくしょうえんけんけいじょ)という荘園の調査をする役所をつくり、藤原氏の力を抑えようとしまました。
荘園を多く持つ貴族や寺社、国司などから券契(けんけい)(土地の地券・証文・手形のこと)を提出させて審査し、不明瞭な券契の荘園を停止し公地に戻すことにしました。