フクロウ学園

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中学1年 社会 歴史

14世紀中頃 【北海道】安藤氏とアイヌの人々が交易をはじめる

 蝦夷地(えぞち)は元は蝦夷(えみし:古代の東北地方以北に住む人々)の居住地の意味で、古代は北関東から新潟北部の以北、中世は津軽半島以北、近世では北海道・千島(ちしま)・樺太(からふと)一体の土地を指します。18世紀中ごろにロシアが進出してくるまでは北限はありませんでした。
 アイヌの人々は古代から東北から北海道に広く狩猟・漁業や交易を行って生活していました
 鎌倉幕府では蝦夷管領を置いて、安藤氏が世襲で統治しました。
 14世紀中頃 安藤氏はアイヌの人々と交易をはじめます。
 15世紀 和人(わじん)(本州からの人・アイヌ以外の日本人)の船での商業地域の拡大によって、渡島半島(おしまはんとう)(北海道南西部にある半島)まで和人が進出しました。
和人は和人地に館(たて)と呼ばれる小規模な城を築いて、その長を館主(たてぬし)と呼んでその地を統治し始めます。
その圧迫に対してアイヌの人々は大首長を中心とした大きな蜂起を起こすようになりました。
 近世には蝦夷はアイヌ民族の意味に限定されると共に、蝦夷地はアイヌ民族居住地を指すようになります。