フクロウ学園

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中学1年 社会 歴史

743年 墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)

 鉄製の農具が普及して、稲の収穫が増えましたが、自然災害での田の減少と、人口増加によって口分田が不足してきました。
期限付き私有許可の命令では、一時的な効果しかなく、耕地は再び荒廃しました。
そこで政府は墾田永年私財法という法律を出して、新しく開墾した土地はいつまでも自分の土地にしても良いことになりました。
貴族や寺社、国司・郡司などは周りの農民をつかって、盛んに開墾して私有地を広げていきました。
 8世紀後半には国司・郡司はこの私有地の税を勝手にあげたりしたので、地主や農民は貴族や寺社に開墾した土地を寄進(きしん)(渡すこと)して税を直接貴族に納めるようになり、貴族や寺社の私有地が増えていきました。
このような私有地のことを荘園(しょうえん)といいます。
墾田永年私財法により、律令国家の公地公民が崩れました。