フクロウ学園
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中学1年 社会 歴史
9世紀後半 国風文化
894年 唐の国内が乱れたために遣唐使の廃止をしました。
そのため貴族たちは唐風の文化を踏まえながら、日本の風土や生活・日本人の感情にあった文化を生み出していきました。
これを国風文化といい、摂関政治のころに最も栄えました。
【平等院鳳凰堂】
- 1052年 争いが各地でおこり、社会が乱れて人々の不安がたかまりました。
- 人々は阿弥陀仏にすがって、死後に極楽浄土へ生まれ変われることを願う浄土信仰がおこりました。
- 極楽浄土は阿弥陀仏がいるあらゆる苦しみがない世界とされ、念仏を唱えていたものは死後、極楽浄土に生まれ変われると信じられていました。
- 浄土信仰は都の貴族から次第に地方にもひろまり、阿弥陀堂(阿弥陀如来を安置する仏堂)などがさかんにつくられました。
- 阿弥陀は釈迦の教えにでてくる人々の苦しみを救う願いを叶えた菩薩様です。
- 関白藤原道長が左大臣源重信)の婦人から譲り受けた別荘を藤原頼通が仏寺に改めて平等院としました。
- 翌年 鳳凰堂ができあがりました。
- この平等院鳳凰堂は代表的な阿弥陀堂です。10円玉の裏の絵になっています。
- 現在の京都府宇治市にあります。
【かな文字】
- 漢字を変形して、日本語の発音を表せるように工夫したかな文字が生まれました。
- かな文字が生まれたことにより、人々の感情を書き表されるようになり、優れた文学作品も生まれました。
【古今和歌集】
- 醍醐天皇の命によって紀貫之・紀友則らが編集した和歌集。
【源氏物語】
- 著者は紫式部
- 天皇と身分の低い女性との間に生まれた光源氏を主人公として、藤原氏の政界のなかで様々な愛を体験していくうちに自己形成していく話で、後の文学の模範になった作品。
【枕草子】
- 著者は清少納言
- 清少納言が皇后定子に仕えていたときの宮廷の出来事や華やかな生活を描いた随筆。
- 随筆とは、見聞きしたものや、経験したことや、感想を思いのままに記した文章のことです。
【大和絵】
- 中国の事柄を描いた唐絵から、日本の四季の風景や日本の事柄や物を描いた作品が生み出されるようになりました。
- 日本画のもとになりました。
- 「平等院鳳凰堂扉絵」「法隆寺絵殿聖徳太子絵伝」「東寺山水屏風」が有名です。
【絵巻物】
- 大和絵から派生して、巻物の形で主に物語を描いた絵画です。
- 内容を文字で説明する詞書と絵が交互にくるのが一般的です。
- 平安時代に大和絵と相まって大流行しました。
- 主題は物語・説話・縁起・戦記・戯画など様々。
- 平安時代の代表作として、「源氏物語絵巻」・「信貴山縁起絵巻」・「伴大納言絵詞」などがあげられます。