フクロウ学園

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中学1年 社会 歴史

天平文化

 奈良時代では遣唐使(けんとうし)をたびたび中国に送ったので、仏教と唐や国際的な文化の影響をつよく受けた文化が栄えました。
この文化は聖武天皇(しょうむてんのう)の天平年間にもっとも栄えたので天平文化(てんぴょうぶんか)といいます。
 聖武天皇光明皇后(こうみょうこうごう)は仏教の力で国を治めようとしました。
国ごとに国分寺(こくぶんじ)国分尼寺(こくぶんにじ)、都には東大寺(とうだいじ)を建てて金銅の大仏(だいぶつ)をつくらせました。
 遣唐使が戻り、正倉院(しょうそういん)宝庫に残されている道具や楽器のなかには、シルクロードを通って西アジアやインドから伝わったものもあります。
  5本の弦をつけたらくだに乗って琵琶を弾く人が貝細工で表現されている琵琶
  ペルシャ風の漆器の水さし
 国際的な文化の交流があった証として、トルファンの樹下美人図(じゅかびじんず)と日本でつくられた鳥毛立女屏風(とりげりつじょびょうぶ)京都の広隆寺(こうりゅうじ)新羅(しらぎ)弥勒菩薩像(みろくぼさつぞう)、竜門の石仏と法隆寺の釈迦如来像はとてもよく似ています。
 いっぽうで日本の国家のおこりや、天皇が国を治めるいわれを確かめようとする動きが起こりました。
  【古事記(こじき)
   720年に神代から推古天皇の代までの神話や伝承・記録をもとに元明天皇(げんめいてんのう)太安万侶(おおのやすまろ)に命じて作らせた歴史書。
  【日本書紀(にほんしょき)
   720年に神代から持統天皇(じとうてんのう)までの朝廷に伝わった神話や伝承(でんしょう)・記録をもとに舎人親王(とねりしんのう)が中心となって記した歴史書。
  【風土記(ふどき)
   地方の国ごとに、その地方の自然、産物、伝説などを記した書物 。
  【万葉集(まんようしゅう)
   奈良時代には和歌も盛んになり、奈良時代末期に4516種の歌をまとめた現存する最古の歌集。
   天皇や貴族だけでなく、防人や農民の歌も治められています