フクロウ学園

トップページ歴史目次

中学2年 社会 歴史

1742年 公事方御定書(くじかたおさだめがき)の制定

 公事方御定書は、徳川吉宗が裁判を公正にするために、大岡忠相らに命じて作らせた現在の刑法・訴訟法にあたる法令です。

 徳川吉宗は、勘定奉行の杉岡能連(すぎおかよしつれ)を主任にして法令の草案を作らせます。
1738年に杉岡能連は草案を提出します。
 その後、吉宗は、評定所(最高裁判所)で寺社奉行の牧野貞通・町奉行の石川政朝・勘定奉行の水野忠伸を主任にして、追加や改定をします。
1742年 寺社奉行の大岡忠相の時に編纂を終えました。
法令の追加は1745年まで続き、以降追加をやめて、必要な部分は例書としました。
 御定書は、上下2巻からなり、上巻は評定所における司法関係の事務と警察に関する法令81ヶ条、下巻は刑事・民事の訴訟と裁判手続、刑罰規定など103ヶ条を収めていました。
下巻は通称「御定書百箇条」とも呼ばれました。
 のちに、御定書と例書をあわせて「科条類典(かじょうるいてん)が編纂されました。