フクロウ学園

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中学2年 社会 歴史

1866年 薩長同盟(さっちょうどうめい)

 薩長同盟は、坂本龍馬が、宿敵同士の薩摩藩と長州藩を和解させ、討幕の連合をさせたことです。

 公武合体派の薩摩藩と急進派の長州藩は、ことごとく対立してきました。
 1863年 薩摩藩は薩英戦争、1864年に四国連合艦隊による下関への砲撃を経験した両藩は、大きく考え方を変えます。
薩摩藩では、大久保利通西郷隆盛らが中心となって、公武合体論を乗り越えて、富国強兵策を強力にすすめます。
長州藩では、木戸孝允高杉晋作らが中心となって、急進的な攘夷を考え直します。
この間に、三条実美に随従して長州藩にいた中岡慎太郎と、薩摩藩に頼りながら長崎で活躍し始めた坂本龍馬が、別個に両藩の提携を考え始めます。
 1865年5月 西郷隆盛・木戸孝允の会談を図りましたが、実現しませんでしたが、長州藩の長崎での武器購入に薩摩藩が便宜をするなど、両藩の関係は改善されました。
 1866年1月21日 京都の薩摩藩邸で、坂本龍馬が証人となり、小松帯刀(こまつたてわき)西郷隆盛木戸孝允との間で、6ヶ条の同盟が成立しました。
これは、第二次長州征討に備えた攻守同盟でしたが、両藩は幕府を倒し政治を変えることに合意した契機となりました。