フクロウ学園

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中学2年 社会 歴史

1869年 版籍奉還(はんせきほうかん)

 版籍奉還は、薩長土肥の4藩主連名で、土地と人民を明治政府に返還したことです。

 版は土地のことです。
 籍は人民のことです。
 奉還は返すことです。
 1968年 木戸孝允が版籍奉還を天皇に建白していました。
明治政府の指導者たちは、藩体制の状況を廃止して、早く天皇集権体制に確立する必要がありました。
 1969年1月20日 木戸孝允・大久保利通・板垣退助・大隈重信らは協議して、薩摩・長州・土佐・肥前4藩主連名で版籍奉還を願い出ました。
討幕をした雄力藩が版籍奉還したことで、各藩主は同様に版籍奉還を願い出ました。
 明治政府は、同年6月17日から25日までの間で、各藩主の版籍奉還を受け入れ、願い出ていない藩には版籍奉還を命じました。
最終的に版籍奉還をした藩主は274名になりました。
 その結果、藩主を知藩事として華族として、藩の政治を明治政府の指示にしたがって改革させて、従来の藩体制を実質的に解体させようとしました。
しかし、知藩事が旧藩主のため、租税を徴収する権利や藩兵の徴収権などを持っていたため、統一国家の実現のためには不十分でした。